筋トレするとハゲる？

筋トレでハゲるっていう噂

近頃、筋トレ、ジムブームが到来中ですね。
そこで僕が昔から思っていた疑問について語ろうかと思います。
Twitterから拝借したこのツイートですが・・

筋トレしすぎるとagaだっけハゲになるので怖いです

— Aoki (@whiteknuckle69) February 4, 2022

やはり一定数このようにAGAやハゲ、薄毛と
筋トレをネガティブに捉えている方がいる方がいるかと思います。

何か関連性があるのでしょうか？
要素を細分化して具体的に一つづつ検証して行きます。

まずなんでそんな噂が広まったの？

筋トレをすると、男らしくなって男性ホルモンが増える。
そしてAGA,ハゲの原因になるのも、その男性ホルモンの一種？

であるという事までは知っている方が多いかと思います。
要は、

筋トレ＝男性ホルモン増える＝ハゲる

という図式で捉えられて、筋トレをするとハゲるという噂が広まったわけですね。

ただみなさん、注意してほしいのは
ハゲの原因になるのは
「悪玉男性ホルモン（ジヒドロテストステロン）」です。
そうそう、悪玉の方の男性ホルモン君が悪さをしていたんだよね！

この悪玉男性ホルモンは、男性ホルモンと5α-リダクターゼという酵素が
結びついてできるホルモンでして。この子が脱毛因子を発信します。

と、まあ説明はさておき。

男性ホルモンが増えたところで
ハゲルートに直結するわけではないことは分かりました。

けど男性ホルモンが増えるってことは・・

男性ホルモンが増えたら、悪玉男性ホルモンも比例して増えるんじゃね？

っていう疑問もあるかと思います。
男性ホルモン自体は血中を常に流れているので

結合変化して悪玉のホルモンになるかどうかは
5α-リダクターゼ(酵素)の活性度に依存します。
※活性度… 化学反応の起こしやすさの度合い

活性度については遺伝的な要素が大きいようなので
AGAが迫ってきてる….。って焦っている方は
筋トレとは別で、育毛活動や治療を検討しましょうね。

ということで 男性ホルモンが増えても
悪玉男性ホルモンが比例して増えるわけではありません。

というわけで
筋トレをするとAGAでハゲるということはありません！！
ちょっとした勘違いが広まった形ですね。

次はホルモン以外の観点から、筋トレとハゲの因果関係を紐解きます。

男性ホルモン以外の観点

男性ホルモンのせいでハゲることがないことは理解できました。

それではもし筋トレでハゲるとしたら・・？
という最悪の状況について見て行きましょう。

髪の原料は「タンパク質」｜ハゲと筋トレ①

髪の原料は、その80％が「ケラチン」というタンパク質です。
筋トレをすると、

筋肉が傷つきそれを修復（超回復）
⇩
修復と一緒に筋肉が肥大

という一連の流れを繰り返すわけですが

筋トレをするのにも
筋肉を修復するのにも

色々な栄養素をエネルギーとして使うわけです。

そこで過度なダイエットをしながら筋トレ、なんてことをしてしまうと…。
髪に行くべき栄養素（主にタンパク質）まで失ってしまう

わけですね。
そうすると栄養不足で髪が細くなり、ハリコシがなくなり

いずれ大事な毛根も途絶えていく運命をたどります。
そのほかの面でも食事、栄養制限をしながらの筋トレは…
害でしか無いのでやめましょう。
千里の道も一歩から。
元気な髪の毛も筋肉も、全ての土台は「健康」です。
体に関わることはどんな時も焦らず、一歩ずつがベター。

負荷のかけ過ぎ｜ハゲと筋トレ②

みなさんはどんな筋トレをしますか？

私はジムにあるベンチプレス、レッグプレスが好きです。
筋トレの目的にもよりますが、体を大きくしたい方や力を強くしたい方は
だんだんと負荷を上げていくと思います。

有酸素運動をするよ、って方だったら余裕が出てきたらペースを上げてみたり
傾斜を上げて負荷をかけてみたりするようになると思います。

基本的に、自分の体や筋肉の状態に対して
負荷をかけ過ぎた場合、
活性酸素が生成され体内を酸化させてしまう（細胞を傷つけてしまう。）
頭皮にあるコラーゲンも破壊され、毛根が押し出される

という本末転倒の事態が起こります。
体の状態にあった筋トレをして少しずつ強度を上げて行きましょう。

毎日、練習や筋トレをしているアスリートにとっての「激しい運動」と
運動を始めたばかりの方の「激しい運動」はまったく違います。

運動時の心拍数を意識して「息があがるかあがらないか程度の運動」をしましょう。
重量のある筋トレでも呼吸を続けながら「バクバクバクバク」と、ならないくらいの負荷で筋肉量を増やしていくと、活性酸素が生成されず最大効果が得られます。

筋トレ以外にも ①タバコ②紫外線③脂肪の摂りすぎ④アルコール⑤ストレス
なども活性酸素を発生させますのでこの辺りも含めてご注意を。
※ハゲだけではなくて老化、白髪、抜け毛など全般的に嬉しくない効果を受けますよ。

運動後の衛生面｜ハゲと筋トレ③

運動すると当たり前ですが汗をかきますよね。
場合によってはジェルや整髪料をつけたまま大汗をかくと
頭皮では皮脂と整髪料が毛穴を塞いで待っているかも知れません。

整髪料をつけている方はなおさらに、しっかりシャワーを浴びるようにしましょう。

実は…、1日2回のシャンプーは過剰に皮脂を取りすぎてしまう可能性があります。
そうすると頭皮の潤いを奪ってしまうので、乾燥肌の原因となります。
清潔にする為に入浴しているはずが、頭皮が乾燥すると皮脂の分泌が多くなり
逆に毛穴が詰まり薄毛の原因となってしまうこともあるのです。

可能な限りですが
就寝3、4時間前までに筋トレしてひと汗かく、入浴する、寝る。
という流れが可能ならオススメです。

朝筋トレしたい。夜の入浴前は無理。という方は、眠る前以外はシャンプーを辞めて
「程よい温度のお湯で、しっかり頭皮を流す」に変えてみてください。
熱すぎるお湯で流すことも皮脂を過剰にとってしまいがちなので温度も注意してくださいね！

逆に筋トレで生える？

筋トレって体にいいイメージはありますよね。

継続すれば体力もつくし、血行も良くなります。
スポーツをしている人はバイタリティに溢れている感じさえします。

やり方次第でハゲの原因にならないなら、実は髪へのメリットも多いのでは？

血行改善による作用

見逃していた成長ホルモン

実は、筋トレをすると成長ホルモンが分泌されるんです。

成長ホルモンといえば、成長期に背が伸びる(骨を作る)
って感じのイメージがほとんどですよね。
実は成長期を過ぎて、50、60歳になっても私たちの体に分泌されています。

成長ホルモンの作用は、ハゲ改善と切っても切り離せません。⇩作用はこちら
・三大栄養素と言われる炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進させる作用
・アミノ酸の吸収率を上げ、タンパク質の合成を促す作用があります。

もちろん傷ついた筋肉の修復、菌肥大にも一役買ってくれているわけですが。
80％がタンパク質でできている髪は成長ホルモンの作用を受けやすいのです。

成長ホルモンの分泌が増えるほど、丈夫で健康な髪を育て
薄毛になりにくい環境ができあがっていきます。 薄毛に勝ちたい方はもう黙って筋トレしましょう。

有酸素運動でも成長ホルモンは分泌されますので有酸素運動でも良い。
ただ、その量はわずかです。あなたに特に筋トレできない理由がなく、運動によって成長ホルモンの分泌を刺激したいのであれば無酸素運動（筋トレ）が効果的です。

一回の動作ができる限界負荷を、1RMというのですが。その限界重量に対して65％以上の負荷をかけて筋トレに取り組むと、成長ホルモンが分泌されやすいとの事です。
慣れてきたら5〜8回程度で限界が来る負荷でのトレーニングがオススメです。

私も１年程前から週2回ジムに通い、トレーニングを続けています。

育毛剤、治療薬を使い出して、現時点で4,5年は経っていますが。
筋トレを始めてから心なしか生え際のM字部分が埋まってきている感じがしますよ！！

ゴリゴリに筋トレしている人って生え際びっしり綺麗に生えているイメージありませんか？
もちろんツルツルの人もいますが、正直言って栄養,睡眠,ストレス,酒タバコなど
筋トレとは別の体に悪い行動によって、起きている可能性が高いかと思います。


なんにしろ、成長ホルモンが悪さをする事はないと断言できますので
成長ホルモンをいかに分泌するか。ここは意識しておきましょう。

まとめ

筋トレでハゲるっていうのは迷信でした。

むしろ僕の実体験に基づいて話させてもらうと、
筋トレは頭皮と、髪の健康を助ける大事な役割だ。と言えます。

ただ、AGAの疑いがある方、進行している方はまた別の話になってくるので
まず健康的な生活習慣。（食事、睡眠、ウォーキングなどの軽い運動）から始めて
余裕があれば髪に必要な栄養素を摂取。

明らかに薄毛が進行しているという方は医者にかかってAGA治療薬を貰いましょう。

治療は知識をつけてからがオススメ！ 参考記事としてこちらもどうぞ。